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事故の教訓の共有

2015年02月26日

 ビジネスセミナーなどで「私はこうして成功した」という話はよく聞きます。

 その逆の「こういう失敗をした。それはなぜ起きたのか。どんな教訓を得たのか」という話をじっくり聞くことは、そんなに多くはないでしょう。

 しかし、本当に役立つのは、事故や失敗の経験を通じてしか得ることができない貴重な教訓を共有することではないでしょうか。

 2月25日に開催した「ZDNet Japan バックアップ戦略セミナー」の特別講演では、レンタルサーバー事業を運営されている「ファーストサーバ株式会社」の担当者の方から、3年前に発生した顧客のデータ消失事故の生々しい体験談と、事故から得た教訓を生かして、より安心して開発ができ、より安全な運用ができる新しいサービスプラットフォームを開発したことをご紹介いただきました。

 「聞き手」を務めていただいた日本仮想化技術株式会社CEOの宮原徹氏が指摘されていましたが、企業でITを担当している方々にとって、まさに心に刺さる内容でした。会場いっぱいの参加者が、シーンと静まりかえって聞き入りました。

 ビジネスを継続していくうえで、データバックアップの重要性に対する認識は、東日本大震災を機に一気に深まったと思います。

 冒頭の開会挨拶で、ZDNet Japan副編集長の田中好伸が指摘した通り、救援や復興を進めるために不可欠な住民データが、津波で一切失われてしまうという想定外の現実を目の当たりにして、全国の経営者や企業のIT担当者らが、データ消失への危機感を共有したためでしょう。

 失敗をプラスに転じていこうという「失敗学」。その実例を共有できました。講演いただいたみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました。 (相楽)

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