重要性増すネットワークインフラ
2016年11月28日
ネットワークインフラは、システムの根本を支える基盤なのに、企業経営者やユーザーの関心は比較的低い領域だったと思います。
11月22日に開催した「ZDNet Japan × TechRepublic Japan ネットワークインフラセミナー」で、特別講演をしていただいた、株式会社アイ・ティ・アールのプリンシパル・アナリスト甲本宏明氏から、IT投資動向調査の数字をもとに、企業の重要投資分野として、ネットワークインフラの順位が急速に上がっている現状を紹介していただきました。
背景には、IoT、ビッグデータ、モバイルデバイスの多様化などに対応して、ネットワークインフラが高度化、複雑化しているという課題があります。ビジネスの円滑な展開を左右する基盤だということが、経営層にも認識されてきたということですね。
個人的な経験では、BCP対策として、システム拠点の2極化を進めるプロジェクトに携わった際に、バックアップデータをなるべく最新の状態に同期化し、かつ通信経路も二重化するという課題で、ネットワークの重要性に目を開かされました。その維持コストをいかに抑えるかということにも腐心しました。
セミナーを開催した22日早朝に福島県沖を震源とする大きな地震がありました。災害に備えたBCPの面からもネットワークインフラの重要性は増していると、改めて認識しました。 (相楽)