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データ復旧のスキルとシナリオが肝心

2017年03月17日

 ZDNet Japan×TechRepublic Japan「データ保護セミナー」を3月14日に開催しました。

 基調講演していただいたIDC Japanの鈴木康介氏が、障害時に保存したデータを使ってリカバリーするための「演習」の重要性について触れられていました。

 セミナーのテーマとした「難易度が高まる、ハイブリッドクラウド時代のバックアップをどうするか」という課題に対し、講演をいただいた方々からは、より簡便に安全にデータをバックアップし、かつ容易なデータ復旧を可能にする製品のご紹介がありました。

 ただし、各講師の方々からもデータの復旧スキルを組織内で共有し、きちんと継承していく必要についてご指摘がありました。

 データバックアップ製品の進歩は目覚ましいものがありますが、やはりそれを的確に使いこなすスキルといざというときに備えた「事前訓練」が重要なようです。

 パネルディスカッションでは、朝日新聞社情報技術本部で膨大なデータのバックアップの実務を担当する責任者、尾原儀彦システム運行担当部長から、いざというときに備えたBCP訓練の様子などをご紹介いただきました。PwCコンサルティングの松永エリック・匡史氏からは、まず、カスタマー、ユーザーの立場に立って優先度を決めた復旧への「シナリオ」を準備しておくべきだというご指摘をいただきました。

 情報システム部門でデータ保護の重い責任を担って仕事をされている実務者のみなさまには、たいへん参考になる内容のセミナーになったと思います。 (相楽)

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