「ITありき」の前に「お客様のニーズありき」
2017年09月21日
9月13日に「ZDNet Japan 次世代インフラセミナー 迫り来るデジタル産業改革に備える企業IT構築法」を開催しました。ヴイエムウェア株式会社様、ソフトバンク コマース&サービス株式会社様に協賛いただいているビジネスセミナーのシリーズの一つです。
ビジネス最前線でのホットな事例をおうかがいするため、日本パレットレンタル株式会社ICTサポート部ICTサービスグループ長の黒岩暁氏、バーコードラベルのプリンター、スキャナーを製造している株式会社サトーのサービス事業統括部SOS推進グループ長の北村久嗣氏にご登壇いただきました。
倉庫の荷物をフォークリフトで運ぶ際におなじみのパレット。スーパーやコンビニで商品に貼られているだけでなく、近年では、病院で患者や新生児を確実に識別するためにも活用されているバーコードラベル。それぞれ地味な製品ですが、その管理をしっかりしたITインフラが支えていることをご紹介いただきました。
株式会社サトーは、物資不足の戦時中に竹やヤシで代用品をつくるための加工機械製造業からスタートしたそうです。
戦後、時代が求める製品をつくっていき、高度成長期に消費が盛んになるころには、商品に値段のラベルを張り付けるハンドラベラーを開発。バーコードプリンターへと発展し、そのプリンターを遠隔保守するクラウドサービスを構築することで、プリンターの故障やサプライ切れで、お客様の業務を止めないようにする態勢を整える。
長く生き残る企業には、お客様の求めるものをしっかり受け止めて、それに応えるという姿勢が貫かれているのだと思いました。
「ITを使って何かビジネスを」でなく、まず「お客様のニーズありき」で、それに応える手段がITだったということでしょう。たいへん良い勉強をさせていただきました。 (相楽)