積極果敢
2013年01月17日
手前味噌だが、AIポータルの「新年御挨拶」は楽しい。
干支の蛇が舌を出したり引っ込めたりする。
ダルマさんの動きもオチャメだ。
「社長風月」の年頭挨拶では、「積極果敢」という言葉を使った。
「2013年、AIは積極果敢に行動する」と述べている。
よく使わせてもらっているのだが、その意味は?
「積極」の意味はわかりやすい。
続く「果敢」。イメージでいうと「思い切った」感じ。それにスピード感が伴う。
決断が早い。着手が早い。行動が素早い。と言ったところか?
将来に向け前向きに取り組んでいる企業はどこも「積極」だろう。
しかし、「果敢」はどこも、というわけにはいかない。
AIはあまり大きな組織ではないので、機動性にすぐれている。
「果敢」をメリットとして活かせる。
使うことはあまりないのだが、「剽悍(ひょうかん)」という言葉がある。
雑誌連載の時代小説を読んでいた際に見つけた。主人公は徳川家康。
前田利家の次男で利政という武将がいた。
豊臣秀吉没後、政治の実権を握り意のままに振る舞う徳川家康に向かって露骨に敵対的な行動をとった。
利政はここで「剽悍な人物」と表現されていた。
剽悍という言葉、もちろん知っていたわけではない。剽悍?剽悍???
調べると、「剽悍=すばしこく、荒々しく強いこと」とある。
これも、なかなか良い言葉だと思った。
似た響きの言葉で「剽軽(ひょうきん)」がある。
「剽軽=気軽で、滑稽なこと」。
つまり、ひょうきん族のひょうきん(古いか……)。
記者時代、理想の記者イメージを描いたりしていた。
私は「剽悍な記者」と呼ばれたかったが、そんなことは一度もなく、
結局「剽軽な記者」と何度か呼ばれたことがある。